初めて勤める就業先では、誰でも不安や疑問があると思います。
少しでも早く環境・業務に慣れる為に、就業前にある程度の業界知識を得ておきたいものです。
そこで、短時間で業界知識を学ぶコツをご紹介します。
就業先の企業が決まっているのであれば、まずはその概要を把握しましょう。その企業のホームページがあれば、必ずチェックします。トップページを見れば、どのような事業を行っていて何を"売り"にしているのかがわかります。
各コンテンツも一通り目を通しておきましょう。わからない用語がたくさん出てくると思いますので、それをメモしておきます。ひとつひとつ検索して調べるのがベターですが、どうしても時間がかかってしまいますので、まずは全体に目を通します。
ホームページを開設していない企業の場合は、同じ業界の企業のホームページに目を通しておくだけでも参考になります。
各コンテンツの中で、必ずチェックしておきたいのが採用コンテンツです。新卒の場合、社会人経験がないわけですから、業界の知識がないのは企業側も十分理解しています。逆に言えば、「わかりやすく自社の概要を説明する」ことに力を注いでいますので、理解しやすい内容となっていることが多いです。こちらを見たあとに、事業内容のコンテンツを見直すと、より理解が深まるでしょう。
さらに、その企業だけでなく同じ業界の企業のページを見ておけば、業界全体の雰囲気を掴むのに有効だと言えます。
もし余裕があれば、その業界で必要な資格の参考書に目を通すのがおすすめです。「資格までは取得するつもりがない」、と思われるかもしれません。確かにそのとおりですが、少し考えてみてください。資格を取得するには、それに関連する知識をまんべんなく得る必要があります。そのため、参考書には知るべきことが体系的にまとめられており、業界知識を効率的に学ぶには絶好の資料なのです。
知識をある程度得てから就業すれば、就業先企業の人からも喜ばれることは間違いありません。「実は参考書を読んできたんです」とさりげなく伝えるだけで、意欲のある人だと認められたも同然です。
もちろん、少し学んだだけで業界知識がすべて得られるわけではありません。「わからないことは、きちんとわからないと言う」のが、働くときのセオリーです。たとえある程度知識を得ていたとしても、企業によって仕事の進め方や考え方はまったく異なります。謙虚な気持ちを持ちつつ、しかし事前にある程度の「予習」をしておくのが、大切な姿勢だということを、忘れないようにしてください。